「突如として腰に激痛が走り痛くて動けない状態」をまとめて「ぎっくり腰」といいます。痛みの激しさから「魔女の一撃」と呼ばれていますが、正式名称は「急性腰痛症」です。

初期症状は多くの方がまともに立つこともできず、やっとの思いで来院される方がほとんどです。この状態を湿布や飲み薬のみで様子を見たり、放置したりすると慢性腰痛につながったり、ぎっくり腰が癖になってしまうので、なるべく早期から治療を開始しましょう。

ぎっくり腰の原因は様々で、例をあげると「筋・筋膜性」「椎間関節性」「椎間板ヘルニア」「腰椎分離症」「すべり症」「圧迫骨折」などがあります。

足の痺れが強く、力が入らないなどの重度の椎間板ヘルニア・腰椎分離症・すべり症や圧迫骨折では初期は病院を受診し、レントゲン検査やMRI検査を受けることを推奨します。

状態によっては当院でも治療可能なので、一度ご相談ください。

ここでは一般的に「ぎっくり腰」と言われ、多く見られる「筋・筋膜性」「椎間関節性」についてご紹介します。

筋・筋膜性

急な負荷によって腰の筋肉が伸ばされたり、筋膜間の接合部が引き伸ばされることで起こる急性腰痛です。腰の前屈で痛みが強い方は筋・筋膜性による、ぎっくり腰のことが多いです。

椎間関節性

急な動作によって、腰椎の接合部である椎間関節が過剰に動いてしまい、捻挫をしてしまったことに起こる急性腰痛です。腰の後屈や捻る動作で痛みが強い方は椎間関節性による、ぎっくり腰のことが多いです。

いずれも、日常生活での簡単な動作や、お仕事やスポーツで動作中や動作開始時など、痛みの出るケースは多岐に渡ります。

これは、もともとの身体の使い方や、悪い癖が積み重なって身体の一部に負担が蓄積されていると、それが臨界点を超えた瞬間に「ぎっくり腰」になることが多いです。

ぎっくり腰を経験すると、その後の１年間で約１／４の方が再発するとのデータがあります。治療をせず湿布や飲み薬だけで痛みをごまかしたり、安静にしているだけで放置していると、ぎっくり腰を繰り返したり、慢性腰痛に移行してしまいます。

受傷直後は安静が必要ですが、受傷から２～３日して痛みが落ち着き始めたタイミングで動かせる部位から少しずつ動かすようにしましょう。

さとう鍼灸接骨院では「ぎっくり腰」に対する治療実績が豊富です。適切な治療法と適切な社会復帰や運動開始のタイミングやアフターケアを指導させていただきます。

「ぎっくり腰」の治療は初期・中期・後期と段階的に行います。

初期治療は、まず炎症を抑えて、とにかく辛い痛みを緩和することです。手技治療や電気治療(立体動体波)や鍼灸治療を組み合わせて、なるべく早期に炎症を抑えるような施術を行います。間違っても患部をいきなりマッサージするなど、痛みのある施術は行いませんので、ご安心ください。

中期治療は、受傷から約１～２週の時期ですが、炎症が治まり筋肉や関節のこわばりが強く出始める時期です。この時、患者様によっては比較的動ける方もいらっしゃるので治療を止めてしまう方がいますが、一番大切な時期なので継続して行いましょう。この時期では、筋肉や関節の動きを正常な動きに戻すため、初期治療に加えて運動療法やストレッチなども加えて行っていきます。

後期治療は、受傷から２～４週の時期ですが、治療を続けていれば、ほとんど痛みはなくなっている時期です。ただ筋肉や関節のこわばりが残り、重い感じやだるい感じがあり、日常生活で不調を感じることもあります。当院では頑固な痛みに対しては「筋肉×関節調整」や「鍼灸治療」や「運動療法」を積極的に行い、痛みの改善そして再発のない状態にしていきます。

「ぎっくり腰」は早期治療と継続的な治療がとても重要です。急な腰の痛みや、足の痺れや違和感を感じたら、その日のうちにさとう鍼灸接骨院にご相談ください。

Q＆A｜寄居町・深谷市・小川町　さとう鍼灸接骨院

Q温めた方が良いですか？冷やした方がいいですか？

Aぎっくり腰は炎症が起きている状態なので、温めると痛みが強くなる恐れがあります。しかし冷やしても血流を阻害し、治りを遅くさせてしまうので、極端に温めたり、冷やしたりしないようにしましょう。

Q湿布や飲み薬は使ってもいいですか？

A問題ありません。しかし一時的に痛みが治まっても、それは治ったわけではなく、痛みがごまかされているだけなので、治療は必ず受けましょう。