つき指とは指先にボールや物が当たった際などに起こるケガの総称です。総称というのも、指先の骨折・脱臼・靭帯損傷・変形などが含まれます。

ただのつき指だと思って放っておくと、痛みはとれても指先の関節が完全に曲がらない、伸びないといった後遺症を残すことがあります。

腱性槌指

つき指をした際に第一関節(DIP関節)が強く曲げられることで、指先の骨に付着している腱が断裂することにより起こる損傷です。

腱が断裂するため、指を伸ばすことができなくなります。

骨性槌指

つき指をした際に指先の骨の腱が付着している部分が、引っ張られることで、剝がれるような骨折を起こすものです。腱の付着部の骨折のため、「腱性槌指」と同様に指を伸ばすことができなくなります。

指関節捻挫

指先の関節部分の腱や靭帯が部分的に損傷し、炎症を起こしている状態です。一般的なつき指のことを言います。

まず当院では上記でご紹介した、つき指の状態の鑑別を慎重に行います。

状態に応じて圧迫・固定・電気治療を行います。受傷後１～２週間は安静を保ち炎症が広がるのを抑えます。

炎症期が終わり次第、関節の拘縮が残らないように、リハビリを行います。リハビリを怠ると、日常生活に支障が出たり、スポーツのパフォーマンス低下につながることにもなるので、しっかりリハビリを行いましょう。

Q　つき指ぐらいだったら放置してもいいですか

A　軽症であれば自然と治る場合もありますが、腱の断裂や骨折をしている場合もあります。その場合放置すると後遺症が必ず残るので、自己判断で放置せず、ご相談ください。

Q　つき指をした時は指を引っ張った方が良いですか？

A　これはどこかで聞いたことがある方もいるかもしれませんが、悪化させるだけなので止めましょう。基本的にはつき指をした直後は安静にしましょう。