自動車を運転する際に必ず加入しなければならない保険が自賠責保険と言います。強制保険とも言われ、公道で車両を走らせる場合には加入が義務づけられています。

自動車を運行によって、他人を負傷または死亡させてしまった時など、人身事故に限り適用されます。器物の破損などには適用されません。

相手に危害を与えてしまった(加害者)場合は、ご自身の自賠責保険で相手への損害賠償責任についての保険金を支払います。

また、相手から危害を与えられた(被害者)場合は、相手の自賠責保険から損害賠償についての保険金が支払われます。

過失割合によりどちらも被害者であり加害者でもあるといった事故のケースもありますが、この場合、お互いが相手の自賠責保険から損害賠償として保険金が支払われます。(過失割合によって上限額が前後します)

上記の通り、自賠責保険が適用される事故は運転者が１００％加害者ではない限り発動します。

自賠責保険が保証してくれる内容は

• 治療費(整形外科・接骨院共に補償されます)

• 慰謝料

• 休業損害(兼業主婦でも専業主婦でも補償される場合があります)

• 通院交通費

• 文書料

• 通院看護料(被害者が１２歳以下の保護者同伴)等です。

補償内容は人身の補償に限ります。物損(車両の破損、道路上の器物の破損の修理等)は補償されません。

補償額の上限は１２０万円です。

ご自身の過失割合が７０％以上ある場合は重過失減額によって２０％減となり、上限額は９６万円になります。

Ｑ＆Ａ

Ｑ自賠責保険と任意保険の違いってなんですか？

Ａ強制保険と任意保険という点がまず違います。

自賠責保険は上限１２０万円の中で治療費・慰謝料・交通費・休業損害等が支払われます。仮にこの１２０万円を超えてしまった場合に任意保険から支払われます。

Ｑ９０：１０の過失割合で自分が９０の事故を起こしてしまいました。自賠責保険は使えますか？

Ａ使えます。相手に少しでも過失がある場合、相手の自賠責保険が適用され、補償を使うことが可能です。